京大式ミニマル勉強法

最小限の努力で最大限の成果を

京大院卒が厳選した英語長文のおすすめの参考書・問題集と勉強法

(※この記事は2020年11月25日に更新されました)

 

「英語長文の問題集って多すぎて、どれを使えばいいかわからない」

「英文解釈ってしないとダメ?」

「英語の点数を効率よく上げたい」

この記事はそんなあなたに向けて書いています。

 

どうも北さんです。

 

大学受験の英語で1番重要な分野は英文長文の読解問題だと思います。

 

しかし受験生の時からずっと思っていたんですが英語の参考書ってしないといけないって言われている量多すぎじゃないですか?

例えば英文解釈だけを考えてみても入門英文解釈の技術70をやって、それが終わったら基礎英文解釈の技術100をやって、それが終わったら英文解釈の技術100をやって、それが終わったらポレポレ英文読解プロセス50をやって、、、

と入門英文解釈の技術70だけでもけっこう量があるのにそれがどんだけ続くねんって感じですよね。

ぼくなんて入門英文解釈の技術70だけでも量が多すぎて見るのも嫌になるのに本当にこんな量を実際にできている人っているんですかね?

そしてこれだけの量をやったとして本当に点数につながるんですかね?

 

そんな思いからぼくの受験生の時の経験とその後の受験指導の経験を踏まえて、できるだけ使う参考書と問題集の数を減らして問題演習を中心に据え点数に直結するような勉強法を考えました。

選んだ参考書と問題集はどれもできるだけ薄くて解説が詳しく必要な力がつくものを選んでいるので英語が苦手な人でも挫折しにくくなっていますし、問題の復習法も詳しく書いたので再現性も高くなっています。

厳選された参考書と問題集で合格までの最短距離を駆け抜けてくださいね。

 

1.英文解釈を勉強して1文をきちんと読めるようにする

英語の長文と言えどももともとは1文の組み合わせから成り立っているので、長文を正確に読むためにはまず英語の1文を英文法に従って正確に読めることが必要です

この英文法に従って英文を正確に読めるようにする勉強のことを英文解釈と言います。

 

なんだか難しそうな英文解釈ですが大学受験の英語の勉強に関しても、またそれから先の英語に勉強に関してもかなり重要な要素となってきます。 

なぜならきちんと英文の仕組みを知ったうえで英文を多読していくのと、ただ感覚で英文を読み続けるのでは到達点に大きな差が出てくるからです。

 

実際にぼくは現役生の時に英文解釈を学ばないまま英語を読み続けたので、センター英語(共通テスト)レベルなら感覚で読めるものの、それ以上のレベルの英文になると途端に読めず大阪大学を落ちました。

その後浪人生になり英文解釈を学んだあとに京大の英語を読み続けたところ、京大の英文読解でも7割ほど取ることができたことからも英文解釈は必須だということが言えると思います。

 

そんな重要な英文解釈ですが、基礎の本だと「英文読解入門基本はここだ!」が有名です。

この「基本はここだ」は実際に浪人時代に使ってみたんですが解説が非常に簡潔なんですよね。

ある程度英語がわかってくると簡潔によくまとまってるなと思うんですが、正直初めて英文解釈を学び始める人にはおすすめできるものではありません。

 

それでは英文解釈の基礎を初めて学ぶときにおすすめの参考書はというと「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」です。

この「英文読解のための英文法が面白いほどわかる本」は「基本はここだ」と違って非常に丁寧な解説で、しかも最初は中学レベルの英語から始めてくれているという良書です。

それでいて英文を読むのに必要な文法事項は一通り網羅されているのでこの一冊で十分な内容になっています。

この「英文読解のための英文法が面白いほどわかる本」をまずは最低3周はしましょう。

「3周もするの?」と思うかもしれませんが、僕は英文解釈の本を10周はしましたし、それぐらいしないと身につかなかったと思います。

しかし最初の段階で10周していても先に進めないのでまずは3周して、先に進みながらわからないことがあったらこの本に戻ってきて復習するようにしましょう。

達成時期の目安

東大、京大、一橋、東工大志望

4月からは長文を正確に読む練習を始めないと間に合わないのでそれまでに終わらせましょう

大阪、東北、名古屋、北海道、九州大学志望

6月からは長文を正確に読む練習を始めないと間に合わないのでそれまでに終わらせましょう

広島、神戸大学レベル志望

8月からは長文を正確に読む練習を始めないと間に合わないのでそれまでに終わらせましょう

 

2.長文を正確に読めるようにする

一文を正確に読めるようになったら次は実際の長文を正確に読めるようにしていきましょう。

長文を正確に読めるようにする練習としておすすめの参考書は、「肘井学のゼロから英語長文が面白いほどわかる本」です。

以前は「大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2」を紹介していたのですが、英語長文ハイパートレーニング2の特徴である

  • 構造分析がきちんとしてある
  • 文章の解説がめちゃくちゃ詳しい
  • CDがついている

といった復習のしやすさに加えて、

  • 問題の解き方が普遍化されている
  • 肘井の英文読解のための英文法と相性がよい

といった要素もある「肘井学のゼロから英語長文が面白いほどわかる本」を選びました。

 

実際に進めていく時は英語長文の問題集だと問題を解くことを重視しがちだと思うのですが、英語の勉強において解くことと同じぐらい復習も大切です。

むしろこの段階だと問題を解くことよりもきちんと復習して英語力をつけるほうが重要です!

次から書いてある英語の復習法を使ってこの「肘井学のゼロから英語長文が面白いほどわかる本」を自分のものにしてください。

 

復習のやり方

Ⅰ文章をきちんと構造把握する

構造把握になれていない最初のうちは全文にSVOCを書き込んでいきましょう。

ある程度慣れてきたら読む中で構造が取りにくい部分だけ正確に構造分析をすれば大丈夫です。

この時大切なのは、きちんと高校英文読解をひとつひとつわかりやすくで学んだ品詞の知識に基づいて構造を把握していくことです。

わからないところはきちんと解説がついていると思うのでそこを読み、それでもわからなければ先生に聞いてみましょう。

わからないことをそのままにしないことも点数を効率よく上げるのには大切です。 

Ⅱ構造を意識しながら復習として音読していく

英語の読むスピードを速くするために一番効果的な方法は僕は音読だと考えています。

音読をすることによって英語に慣れができ、前から読んでいく感覚を養うこともできます。

音読をする時の注意点として

  • 構造を意識しながら読んでいく
  • 付属のCDと一緒に音読して英語のリズムをつかんでいく
  • 発音もCDのまねをしていく

ことを意識してください。

 

具体的な音読のやり方としては

1日目 新しい文章を1つ解いて構造を把握したあと3回音読する

2日目 新しい文章を1つ読み1日目と同様に構造把握をして3回音読したあと、1日目の文章を復習として1回音読する

3日目 新しい文章を1つ読み構造把握等をして3回音読したあと1日目と2日目の文章を一回ずつ音読する

以下音読した回数が10回になるまで毎日繰り返して、その後は音声だけ聞いて復習するリスニング教材として使っていってください。

リスニング対策は復習としての英文の音読とこの肘井の英語長文の音声を聞いていれば十分です。

またこれから先読んでいく英文も最低3回は音読しましょう。
 

達成時期の目安

東大、京大、一橋、東工大志望

5月からは共通テストの演習を始めないと間に合わないのでそれまでに終わらせましょう

大阪、東北、名古屋、北海道、九州大学志望

7月からは共通テストの演習を始めないと間に合わないのでそれまでに終わらせましょう

広島、神戸大学レベル志望

9月からは共通テストの演習を始めないと間に合わないのでそれまでに終わらせましょう

 

3.共通テストの過去問の長文を大問別のパーツ演習をする 

「肘井学のゼロから英語長文が面白いほどわかる本」で長文をある程度正確に読めるようになったら、次は実際にセンター試験を解いていきます。

なぜ一般的な問題集ではなく共通テストかというと、この共通テストというものは日本のとても頭のいい人たちが作ったとても良質な試験で、予備校のマーク模試の比にならないレベルで問題が練られているからです。

だからこそ標準レベルの問題集としては最適だといえます。

なお直前の演習用に残しておきたいのでこの時点で使うのは直近の5年間を除いた20年分にしてください。

授業などで使ってしまったという人は気にせず使って大丈夫です。

実際の進め方

実際に進める際は

  1. 大問3の論理関係の長文を20年分連続で解く
  2. 大問6の長文を20年分連続で解く
  3. 大問4と5の長文を20年分解く

というふうに進めてください。

なぜこの順番で長文を大問別に解いていくかというと

  • この時点では読むのも遅く復習にも時間がかかるため1年分を通して解くのは時間がかかり効率が悪い
  • 大問毎に解くと似たような問題が出てきた時に復習効果が高い
  • 大問3はパターンで解きやすく文章が短いため取り組みやすい
  • 大問6は1番英文の書き方に則って書かれているのでパターンで解きやすい
  • 大問4と5はパターンで解ける問題よりも読む量が多い問題が多い

からです。 

復習の際に意識すること

共通テストを復習する時は慣れないうちは1文1文訳してみてあっているかどうか確認しましょう。

慣れてきてある程度合っているようになってくると、時間短縮のためにわからないところや気になるところを訳してみるだけで良いです。

この訳していく時に

  • 知らない英単語はシステム英単語を確認
  • わからない文法事項は東進ブックスシリーズを確認
  • わからない英文の構造は英文読解のための英文法が面白いほどわかる本を確認

とういうふうに対応させながら復習をしていくことで復習効率をあげ理解を深めていくことが大切です。
このわからないところは基礎の参考書に戻って確認することで苦手なところをピンポイントでつぶしていけるので成績が上がりやすくなります。

 

より効率よく進めたいあなたに

赤本や黒本の解説ではわかりにくいという人や、効率の良い解き方を知りたいという人のために僕が浪人生の時に教わっていた先生から許可を得て共通テストの解説プリントを販売できることになりました。

赤本や黒本の解説を漠然と読んでただ演習を来る返すよりも確実に力がつく解説になっているため、「英語が苦手!」という人や「もっと英語英語の点数を伸ばしたい!」という人はぜひ一度見てみてください。

達成時期の目安

東大、京大、一橋、東工大志望

7月からは二次試験のための参考書を始めないと間に合わないのでそれまでに共通テストで8割取れるようにましょう

大阪、東北、名古屋、北海道、九州大学志望

9月からは二次試験のための参考書を始めないと間に合わないのでそれまでに共通テストで8割取れるようにましょう

広島、神戸大学レベル志望

二次試験のための参考書を始めないと間に合わないのでそれまでに共通テストで8割取れるようにましょう

 

4.二次試験を解く準備をする

共通テストで160点を取れるようになったらここで二次試験の為の参考書をやります。

できるだけ実践形式で使う参考書の数を減らしたかったのですが、ぼく自身が現役生の時にセンター(共通テスト)で180点は安定して超えていたものの大阪大学の英語には歯が立たなかったという経験を踏まえると、やはりここで二次試験の準備をしておいたほうがいいです。

この二次試験の準備の段階でおすすめなのが「世界一わかりやすい英文速読の特別講座」です。

以前は「世界一わかりやすい英文読解の特別講座」をおすすめしていました。

しかし「世界一わかりやすい英文読解の特別講座」は「肘井学の英文読解のための英文法が面白いほどわかる本」と内容が重なっている部分が多いことと、難関大の問題を解いていくためには最低限のディスコースマーカーを意識した解き方が必要になってくることから「世界一わかりやすい英文速読の特別講座」のほうが優先順位を高いと判断したのでこちらをおすすめしています。

この「世界一わかりやすい英文速読の特別講座」を2周ほどしてディスコースマーカーを使った英文の読み方を学んでください。

 

達成時期の目安

東大、京大、一橋、東工大志望

9月からは標準レベルの過去問演習を始めないと間に合わないのでそれまでに終わらせましょう

大阪、東北、名古屋、北海道、九州大学志望

10月からは標準レベルの過去問演習を始めないと間に合わないのでそれまでに終わらせましょう

広島、神戸大学レベル志望

共通テストが終わってからは志望校の過去問演習を始めないと間に合わないので共通テストの演習が本格化する12月までに終わらせましょう

 

5.標準レベルの二次試験の過去問で演習

「世界一わかりやすい英文速読の特別講座」でディスコースマーカーを意識した長文の読み方を学んだら、東大、京大志望の人も旧帝大志望でまだ志望校が確定していない人もまずは神戸大学の英語15カ年がレベル的にもバランスがいいのでやりこみましょう。

以前は広島、神戸、北海道、九州大学の過去問をそれぞれやりこむことをおすすめしていましたが、過去問を買い揃えるコストなどを考えると神戸大の英語15ヵ年のほうがよいと判断しました。

またなぜ市販の問題周ではなく過去問を使うのかというと、市販の問題集は問題が改訂されていることがよくあり、実際の問題と違うことがよくあります。

二次試験レベルの問題を解く段階では構造等を取れる前提で、実際の試験問題を解くことでより得点力をつけていくために、復習のしやすい問題集よりも過去問を選びました。

なおこの標準レベルの過去問演習は1日に1年分をまとめて解く必要はありません。

1日に長文の大問1つは必ずやるようにして英語力の維持をしながらも数学や理科、社会などより時間をかけなければならない教科に時間をかけるようにしていきましょう。

 

解いていく際に意識すること

解いていく際には世界一わかりやすい英文速読の特別講座で学んだ知識を使うことを意識しましょう。

毎回なんとなく解いているだけでは結局本番もなんとなく解くことになり点数が安定しません。

 

復習の時に意識すること

復習の際に意識することは

  • 共通テストの時と同じように知らない知識があったら今まで使っていた参考書に戻って確認
  • 和訳は必ず添削してもらう

の2点です。

特に和訳に関しては赤本の答えが雑なので自己採点だと自分の訳が合っているかどうかわからない時が多々あります。

その時にきちんとわかっている人に採点してもらえるとこの訳し方でもありなのかなどの気づきを得ることができますが流してしまう何も得れません。

この細かい気づきの蓄積がぎこちない点数の取れない和訳ときれいな点数の取れる和訳の差だと思うのでできるだけ採点してもらうほうがいいです。

 

達成時期の目安

東大、京大、一橋、東工大志望

11月からは志望校の過去問の演習をしないと間に合わないのでそれまでに終わらせましょう。

大阪、東北、名古屋、九州、北海道大学志望

共通テストが終わってからは志望校の過去問の演習をしないと間に合わないので、他の教科のセンター演習が本格化する12月までに終わらせましょう

 

6.志望校の過去問を解いていく

神戸大の英語15カ年を解き終わったら旧帝大以上を志望している人は志望校の過去問を15年分以上まとめたものが出ているので過去問演習をしていきましょう。

この志望校の過去問演習も1日に1年分解く必要はありません。

11月から共通テスト前までは1日に長文の大問1つか共通テストの英語の長文1題を解いて、共通テストが終わってからは志望校の長文を毎日1題と解いていくとちょうど二次試験の直前には志望校の過去問1冊を解けるペースになります。

解くときと復習する時に意識することは神戸大の過去問を解いていったときと同じです。 

 

まとめ

英文長文の読解問題の勉強は

  1. 英文解釈を学んで一文を正確に読めるようにする(一番重要)
  2. 長文を正確に読めるようにしていく
  3. 共通テストを大問別にパーツ練習する
  4. 二次試験の準備をする
  5. 標準レベルの過去問を問題集として演習していく
  6. 志望校の過去問で演習していく

という流れでやるのが一番効率的です。

みなさんもできるだけ点数につながる努力をしていってくださいね。

 

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