京大式ミニマル勉強法

最小限の努力で最大限の成果を

僕が京大に受かるまでに実際に使った英語の参考書・問題集と勉強法

(※この記事は2018年3月22日に更新されました)

 

「京大に受かる人ってどれぐらい勉強しているのか知りたい」

「英語の参考書や問題集が実際に使われた感想を知りたい」

この記事はそんなあなたに向けて書いています。

 

どうも北さんです。

 

ぼくが受験生の時に、京大に受かる人って具体的にどれくらいの量を勉強してるんだろうと思っていましたが、合格体験記みたいなものはあっても具体的なことを書いているものを見つけることはできませんでした。

でもやっぱり具体的に書いてあれば、これぐらいやれば京大に受かるんだという一つの目安ができると思うし、せっかく受験生の2年間毎日勉強記録を書いていたので僕が書くことにしました。

ということで、けっこう長くなっていますが、京大に受かる人ってこんな感じなんだという参考になれば嬉しいです。

 

高校生時代

高1から高3の夏休み前まで

高校1年生の時にやっていたのは

  • リーディングの授業
  • 高校英文法一通りの授業
  • DUOでの英単語暗記
  • 英作文基本300選の暗記

の4つで冬に受けさせられたセンター試験では130点ぐらいだったと思います。

しかし正直リーディングの授業も真剣に聞いていなかったし、DUOと英作文基本300選の暗記もほとんどできていませんでした。

 

ですから、中学英語をきちんとできていれば、センターで130点が取れると言えますね。

 

その後高2になり少し意識が高くなって、授業の予習はしてDUOでの英単語暗記と英作文300選の暗記も続けていましたが、高2の冬のセンターも130点ほどで変わらず。
高3になっても部活が終わる夏休み前までは部活をしていたので、本格的に受験勉強を始めたのは高3の夏休みぐらいからでした。

 

高3の夏休み

英単語

塾で渡されたのがターゲット1900だったので、ターゲット1900を使い始めます。

ターゲット1900のうち、1章と2章の1~1500までを英単語カードを作りながら全力で覚えきりました。

これがぼくの英語力の基礎になったと思います。

ただ英単語のカードは作るのに時間もかかったし今なら作りません。

今のぼくがおすすめする暗記の方法はこちら

現役京大生が教える記憶の仕組みを利用した超効率的な英単語の暗記法

 

英文法

学校で使っていたスクランブル英文法・語法という本を通してやりながら、間違えたところの解説をノートに全部書き、そのノートを復習して覚えるという方法で進めます。

復習ということを意識したんでしょうが、ノートに書くのにも時間がかかるだけで自己満足だし、これをしたところで文法に対する苦手意識は消えなかったので、分野別に網羅してある英文法の問題集はおすすめしません。

英文読解

勉強法の本でおすすめされていた英語リーディング教本を使い始めます。

始めてからしばらくは毎回品詞を意識してたら時間がかかって仕方ないし、本当に読めるようになるのかと思っていましたが、浪人になって英語を節として読む英文解釈するようになってからこの品詞を学んだのがかなり活きてきます。

英語リーディング教本は合う人と合わない人がいますが、合う人にとってはかなり有効なので自分的にはかなりおすすめです。

 
英語長文 
塾で使っていた基礎英文問題精講の英文を1日2題ほど解いてひたすら音読をしました。
この基礎英文問題精の音読が英語の基礎力に繋がったのは間違いないと思います。
ただ基礎英文問題精講は英文の質はいいんですが、CDもないし構造も取られてないのでおすすめはしません。
 
今だったら「基礎英文問題精講」よりも、「肘井学のゼロから英語長文が面白いほど分かる本」が解き方の解説も詳しいですし、音声もついていて復習もしやすいのでおすすめです。
英作文

学校の先生に勧められて、ドラゴンイングリッシュ基本英文100を使い英作文の勉強を始めます。

ただ実際に使ったからわかるんですが、あんな長文覚えられるわけないですよ。

しかも覚えたといっても実際の問題には使いにくいですし。

ドラゴンイングリッシュはやめたほうがいいです。

 

高3の夏休み明けからセンター試験まで

9月から11月は基本的に高校の授業があったので、授業の予習復習しかしていません。
授業ではよくある学校指定の質の低い教材が使われていたと思います。

だいたい10月に入ったぐらいに、センター試験やマーク模試で160点を超えるようになりました。


12月からは本格的にセンターの過去問を解き始めます。

発音アクセントに関しては塾でもらったまとめプリントで規則性を覚えて、あとは問題を解き続けていました。

リスニングに関しては、音読を続けながらもセンターの問題の傾向が知りたかったので、安河内のセンター英語リスニングをはじめからていねいにをやりました。

センター試験までほぼ毎日センター本試や学校のセンターに似た問題を解き続け、センター本番では184点でリスニングは44点ぐらいだったと思います。 

 

高3のセンター明けから二次試験まで

英文読解

センターが明けてからはしばらくは学校の授業があったため学校の二次試験用の教材を使い、2月に入ってからは現役の時は大阪大学を受けたので、大阪大学の過去問を解いていました。

ただ英文解釈を英語リーディング教本しかやっていなかったため全然正確に読めず、どうやって訳せばいいか全然わからなかったので感覚で訳していました。

【追記】

英文読解は神戸大レベルまではゴリ押しでなんとかなるのですが、阪大レベルからは急激にレベルが上がるので阪大の英語長文の解説プリントを作成しました。

阪大志望の人だけでなく、京大や東大志望の人が志望校の過去問を解く前にも最適なプリントとなっているのでぜひ一度見てみてください。


英作文

センターが明けてから学校の二次試験用の教材を使うとともに、大矢復英作文講義の実況中継もやっていました。

この大矢の英作文は英作文の視点から英文法のイメージを掴むのにはちょうど良かったし、自由英作文の書き方もあったので、もし英作文の参考書を1冊やるならこの大矢がいいと思います。
ただ阪大の英作文の演習をする時間がなく、難しくて歯が立たずほとんどできなかった覚えがあるので、過去問演習はやはり必須ですね。

 

高校生時代のまとめ

現役時代によかったのはターゲットの英単語1500個をきちんと覚えきったのと、基礎英文問題精講の音読を毎日10分はかかさずやったことですね。
この2つがあったからなんとか英語を読む速さだけはあり、センター試験で184点が取れたんだと思います。
ただ英文解釈の概念すら知らず、センター以上の英文は読めなかったことから英文解釈の大切さがわかりますね。
高校の先生も一応進学校なんだから英文解釈のやり方ぐらい教えて欲しかったです。

 

浪人生時代

浪人が始まってから夏休みまで

浪人はS台で過ごしました。
浪人が始まってから夏休みまでのいわゆる前期は授業は全部受けて、長文の授業は予習復習もして、さらにその英文を20回になるまで毎日音読するぐらい徹底的に予備校に従いました。
前期の過ごし方として予備校のカリキュラムのレベルとしては完璧だったと思います。

また夏休みまでの前期期間で基礎から固めなおそうと思い、行っていたのがS台だったのとネットでも一番が評判が良かったので、システム英単語を使い始め2章までを覚えきります。
この時点でもう一度英単語の復習をする必要があったのかはさておき、システム英単語は1年を通して使い倒しました。

【大学受験】現役京大生がDUOや速読英単語ではなくシステム英単語をおすすめする理由

 

浪人の夏休み

予備校の夏休みは長く、7月の頭から始まりほぼ2ヶ月あります。
この期間ほぼ授業は取っていなかったので、毎日自習室で参考書学習をしていました。

予備校の夏休みの講義に関してですが、本当に必要最低限のものをとるだけにしたほうがいいですよ。

予備校側はできるだけ多くとったほうがいいと言いますがあれも商売ですからね。

僕の周りでは多く授業を取った人ほど落ちる確率が高かったです。

 

英単語

二次試験対策のためにシステム英単語の3章と5章を覚えきりました。

この時点でシステム英単語の3章と5章を覚えたのは、このあとの英語力の安定につながったと思います。

 

英文法

現役時代にスクランブル総整理をしましたが、まだまだ英文法に苦手意識があったため懲りずにドラゴンイングリッシュ必修英文法100をやったあと

桐原の全解説英文法・語法頻出問題1000の解説をひたすら読み続けます。

こんなことしても英文法ができるようにならないのによくやってましたね。

得点にもつながらないし本当に無駄な時間でした。

今だったら次の英文法は次のように勉強すると思います。

京大生が教える英文法のおすすめの参考書・問題集と超効率的な勉強法

 

英文解釈

前期である程度S台式の英文解釈法は学びましたが、京大レベルに通用するかまだ不安があったので、ネットで評判が良かった英文読解入門基本はここだ!を軽く通したあと

ポレポレ英文読解プロセス50をやり始めます。

このポレポレも難関大ならポレポレでしょって感じでやり始めたのですが、正直京大レベルでもこんなに複雑な構文の問題は出ないだろという難易度でした。
まぁこれだけやっとけば大丈夫だろという自信がついたという意味では良かったのかもしれませんが。

正直ポレポレも今の時代には合ってないかなと思います。

英文解釈についてやるなら、「肘井学の読解のための英文法が面白いほど分かる本」がかなりわかりやすくておすすめです。

英作文

英作文も予備校の前期の授業でやっていましたが、京大レベルに不安があったので定番の竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本をやり始めます。

今思うと竹岡の英作文は正直微妙で、この参考書をしたところで自分が書いた英文が合ってるかどうかはわからないので、結局竹岡のやり方の丸暗記になるんですがそれって汎用性がないんですよね。
それよりも自分なりに工夫して日本語を簡単にして、それを先生に添削してもらわないと阪大以上の大学の英作文はできるようにならないと思います。

 

正直言うと竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本よりも、英語が話せるようになりたいなと思って趣味でやっていたどんどん話すための英作文トレーニングのほうが京大の英語にはよっぽど役立ちました。

中学英語の大切さが身に沁みますね。

 

英語長文

英語の長文の授業を1つ取っていたので、長文が15個ほどと京大模試の前は京大の過去問を数年分しました。

長文の授業では訳の添削をしてくれたので全訳をしていました。

でも別にいくら京大志望だからって全訳する必要はなかったかなと思います。 

問題になっているところだけをきちんと訳ができればいいと思いますよ。

 

浪人の夏休み明けからセンター前

9月はまだ真面目に授業に出ていましたが、9月の終わりに京大模試の結果が返却され英語はそこまで悪くなかったのですがそれ以外が壊滅的でまさかのE判定。
ここで予備校を信用しなくなり、英語に関しては英語長文の授業2つと京大の過去問を解く授業以外は出なくなります。
英語はほぼ基礎が固まっていたので、10月からは他の教科を優先するために

  • 授業の長文の予習

  • センターの長文を1題読む

  • 京大の長文を1題読む

のうちのどれかを1日に1つすることをノルマにして1日1時間ぐらいの勉強時間でした。


11月ぐらいまでは予習とセンター長文と京大の過去問が同じ割合ぐらいでしたが、12月からは徐々にセンター試験の割合を増やし始め、1月はほぼセンター試験しか解いていませんでした。

センター試験の解き方も単純に読む方法からパラグラフなどの英文の構造を意識した解き方をするようになり190点台で安定していましたが、本番当日に熱を出し英語は直前まで保健室で寝ていて、戻ってきて解いて174点でした。
絶対ないと思っていた英語で9割を下回ったのが唯一の後悔です。

本当にセンター前は体調に気を付けてくださいね。

【追記】

僕が浪人生の時に教えてもらっていた先生から許可を得てセンター英語の勉強マニュアルを販売できることになりました。

本番では体調不良のため点数を取り切れませんでしたが、逆にこの解き方を学んでいなかったらもっと点数が悪かったと思います。

英語が苦手な人ももっと点数を伸ばしたい人もぜひ一度見てみてください。

 

センター明けから二次試験まで

センターが明けてからは再び京大の過去問をひたすら解き続けました。

この時英作文は全部添削をしてもらっていたので、そのおかげで英作文はかなり伸びました。

一方で、読解問題は添削をしてもらっていなかったので、あまり伸びた感じはしなかったです。

英文読解も英作文も絶対にどちらも添削してもらって、自分の書き方がどこまで合っているのかを確認し続けるべきだと思います。
25年分を全部解いたところで試験当日になり、たまたま知っている内容の問題だったためかなり手応えがあって開示結果150点中91点で6割でした。
おそらく読解問題の得点率が7割ぐらいで、英作文の得点率が5割ぐらいではないかと思います。

浪人時代まとめ

浪人時代に良かったのは、きちんと英文解釈ができるようになった状態で多くの長文を読めたことだと思います。
やっぱり英語力を伸ばすためには、正確に読める状態で多読をして慣れるのが1番です。
ただ慣れただけでは長文で7割取れるぐらいが限界ですね。
まぁ京大で長文で7割取れれば十分かもしれませんが。

また浪人時代も一日も欠かさず毎日10分の音読をしていたのも英語に自信が持てる要因だったと思います。 

 

受験全体を通してのまとめ

全体を通してのまとめとしてやって良かったと思うのは

  • 単語をきちんと覚えきること

  • 品詞の仕組みをきちんと覚えること

  • 英文解釈の勉強

  • 構造把握をした英文を毎日音読

  • 正確に読めるようになったうえで多読

の5つですしこの5つが英語の勉強の本質だと思います。

この5つを意識した英語の勉強法がこちらです。

この勉強法でより効率的に勉強をしてくださいね。

 

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