京大式ミニマル勉強法

最小限の努力で最大限の成果を

京大院卒が厳選した化学のおすすめの参考書・問題集と勉強法

(※この記事は2020年11月25日に更新されました)

 

「化学の問題集って多すぎて、どれを使えばいいかわからない」

「化学に対して苦手意識が強い」

「化学の点数を効率的に上げる方法を知りたい」

この記事はそんなあなたに向けて書いています。

 

どうも北さんです。

 
化学は理系教科の中で1番点数が伸びやすく努力が反映されやすい教科です。
覚えることが多いと思う人もいるかもしれませんが、逆に覚えてしまえばいつも同じパターンの問題しか出てこないので得点源にできます。

ということで化学を得意にするための効率的な勉強法とおすすめの参考書と勉強法を書いていきます。

 

化学の超効率的な勉強法

先ほども言った通り化学は数学や物理と比べて暗記の占める割合が多い教科で、知識をきちんと覚えて基本的な解法を暗記すれば、かなり高得点が安定しやすくなっています。
この知識をある程度覚えたうえで基本的な解法を暗記していく時の効率的な勉強法を書きます。
 

1.問題を解く

とりあえず問題を解けるところまで解いてみます。
このとき大切なのは5分考えてもわからなかったら答えを見ることです。
化学は知識がないと全く進まないこともよくあるので5分考えてもわからないのに考え続けるのは時間の無駄ですし答えを見ましょう。
その悩んでいる時間を復習の時間に充てたほうがいいです。
 

2.答え合わせをする

答え合わせをする時もただ漠然と答えを見て納得して終わりではダメです。
効率良く解法を暗記していくためにはできていない問題をできるようにするのが1番大切なので、優先順位をつけて問題を復習する必要があります。
そのための方法が◎○△✗勉強法です。
 
◎〇△×法は答え合わせの際に
  • 解いた際に解き方まで説明できて瞬殺するレベルで解けた問題には◎
  • 解いた時に瞬殺とまではいかないがなんとか解けた問題には〇
  • 解き方が全くわからないわけではないが、途中で計算ミスをしたり途中で詰まってしまった問題には△
  • 問題を見て解き方の方針すらわからないレベルの問題には× 
というふうに問題の横に評価を書いていきます。
 
この時大切なのはわからなかった知識はきちんと参考書に戻って復習しすることと、△や✗の問題はどこでつまづいたのかを確認し答えに感想などを書いておくことです。
この感想が次回の復習の時に同じ間違えをしていることに気付けたりするので役立ちます。
 

3.復習する

効率良く点数を上げるために最も重要なのがこの復習です。
基本的に人間の脳は一回見ただけでは覚えられないですからね。
ただできた問題を何回も反復しても効果が薄いので、答え合わせの時につけた◎〇△×によって優先順位をつけて復習していきます。
◎の問題
最後まで説明できるレベルで解けた◎の問題は、これから先もおそらく解けるので復習は月に1度ぐらい見直すぐらいで大丈夫です。
 
〇の問題
なんとか解けた〇の問題は、2日おきぐらいに軽く解きなおして3回連続で〇がついたら◎にしましょう。
 
△の問題
途中でつまったり計算ミスをした△の問題を〇にすることが効率よく解法を暗記するために一番重要です。
△の問題は計算ミスならなぜ計算ミスをしたのかを確認、詰まった時はその詰まったところがその問題のポイントなのできちんと理解して暗記をしていきます。
このとき毎回書くのではなく5回問題のポイントをきちんと言えるかだけ確認をしたら1回書いて実際にアウトプットできるか確認するのがオススメです。
このアウトプットの際に詰まったりミスをしたら、そこが次のポイントなのでまた復習していきましょう。 
 
✗の問題
解こうとしても全く手も足も出なかった✕の問題はまずは問題の方針を何回も読んで覚え△にしましょう。
 

化学のおすすめの参考書・問題集と実際の進め方

1.化学の基本を理解する

理解の伴っていない暗記は意味がないので、まずは化学の基本的なことを理解していきましょう。

そのためにオススメの参考書は坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかるシリーズです。

この坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかるシリーズは、以前紹介していた宇宙一わかりやすい高校化学と同じぐらい説明が丁寧で、これが理解できないなら化学を選択するのはやめたほうがいいというレベルになっています。

それに加えて、解法が面白いほどわかる本という名の通り、化学の基礎的な問題の解法をかなり丁寧に解説してくれているのがこの本の一番のオススメポイントです。
この解法をきちんと理解することにより、入試の入門レベルを超えられるので、次の入試の基礎段階への問題集にスムーズに入ることができます。
ちなみに坂田アキラの化学基礎・化学[計算問題]が面白いほど解ける本もありますが、そちらは次のレベルの問題集と問題のレベルが被っているため、必須ではありません。
〈参考書の使い方〉
化学が苦手~普通レベルの人は、化学基礎→理論化学→無機&有機化学の順に進めてください。。
この段階で重要なのはまずは全体を1周して、なんとなくでいいので化学を理解するということです。
なんとなくでいいの?となるかもしれませんが、化学は進めていくなかで理解が深まっていく教科なのでまずは1周してみてください。
2周目は問題演習を中心に、理解できていないところを理解するという形で進めて、2周目が終わったら次のレベルに進んでください。
 
化学が得意な人は、最初から次のレベルの問題集に進んで、理解ができていないところがあったら、坂田アキラに戻ってくる方が効率がいいので、次のレベルから始めてください。
終了時期の目安
【東大、京大、阪大、東工大】
6月から入試基礎レベルの問題集を始めるために、5月末までに終わらせましょう。
【東北、名古屋、九州、北海道大学】
8月から入試基礎レベルの問題集を始めるために、7月末までに終わらせましょう。
【神戸、広島大レベル】
9月から入試基礎レベルの問題集を始めるために、9月末までには終わらせましょう。
 

2.基本的な解法を習得する

基本的な理解ができたら、次は基本的な解法を習得していきます。

 
このレベルでよくオススメされているのは基礎問題精講ですが、
よく言われているように解説は詳しいんですが、数式の処理や細かいところの解説が少ないですし、解説が教科書的なので初心者の人が詰まりやすいんですよね。
また問題の難易度がそこまで高くないので、国公立2次の問題に直接移れないこともないのですが、問題に少し戸惑うことがあるかもしれません。
というように、問題集として悪くはないんですが、実はそこまで効率がいいわけでも初心者向けでもないです。
 

そこでこのレベルでおすすめの問題集は「大学入試世界一わかりやすい化学基礎・化学の特別講座」です。

この世界一わかりやすい化学基礎・科学の特別講座は
・解説が詳しい
・吹き出しなどの補助的な解説があってつまずきにくい
・国立の二次の問題を多く使っているので、そのまま国公立の二次の問題に移りやすい
と基礎問題精講よりも、初心者の人にもわかりやすく、かつ到達点のレベルも高いのでこの世界一わかりやすい化学基礎・化学の特別講座をおすすめしています。
 
この問題集の使い方

化学ではこの基本的なレベルの問題を完璧にすることが最も重要です。

実際に僕は重要問題集の必マークがついた問題を完璧にしただけで化学の点数が劇的に安定するようになりました。

 

具体的には◎◯△×法を使い、かつわからないところは参考書に戻って理解しながら最低2~3周はして見た瞬間に答えが出るレベルにしましょう。

繰り返しますが、このレベルの問題を完璧にすることが重要です。

 

終了時期の目安
【東大、京大、阪大、東工大】
8月から標準レベルの過去問演習を始めるために、7月末までに終わらせましょう。
【東北、名古屋、九州、北海道大学】
10月から標準レベルの過去問演習を始めるために、9月末までに終わらせましょう。
【神戸、広島大レベル】
センターが終わってからは過去問演習に入れるように、11月末までには終わらせましょう。
 

3.標準レベルの過去問で基本的な解法の使い方を学ぶ

「世界一わかりやすい化学基礎・化学の特別講座」で基本的な問題の解法を習得したら次は標準レベルの過去問でその使い方を学んでいきます。

「難易度が高い問題集を挟まずにいきなり過去問演習!?」と思う人もいると思うので理由を2つ説明します。

問題集では実践的な練習がやりにくい

難易度の高い問題集は勉強の効果が高くなるように問題を改編して問題の必要な部分だけを載せていることがよくあります。

簡単に言うと問題の中の難しい部分を切り取って載せているということです。

これは一見効果が高そうなんですが、実際の試験は難しい問題でも誘導に乗って解いていく力が必要なので、そのための練習ができないということになります。

 

入試によく出る問題の得点力を上げるため

市販のある程度広く浅く網羅している問題集は、網羅している分1周するのにも時間がかかり、過去問を使った問題演習に使う時間が取れないということがよくあります。

それに対して最初から標準レベルの過去問を使って練習すると、解く分野には偏りは少しでてきますが、実際に入試に出てくる問題の再現性を高め得点力をつけることができます。

そして入試によく出る問題を抑えた後に時間に余裕があれば網羅的に勉強していくほうが、最初から網羅的に勉強するよりも効率的です。

 

国公立大学やMARCH以上の私立大学を受ける人は広島、神戸、北海道、九州大学の過去問が難易度的にバランスがいいのでそれぞれをやりこんでください。

この時にも大切なのは1回解くだけではなく、何回も解き直すことによって確実に解ける問題を増やしていくことです。

特に化学平衡と有機化学は苦手な人と得意な人が二極化しますが、確実に点数の取れる分野なので必ずやりこむべきです。

 

終了時期の目安
【東大、京大、阪大、東工大】
10月からは志望校の過去問演習を始めてセンターまでに1周はするために、9月末までに終わらせましょう。
 

4.志望校の過去問をやり込む

東大、京大、東工大、阪大は他の国公立大学よりも化学の難易度がワンランク上なので標準レベルの過去問演習が終わったら志望校の過去問をやり込んでいきましょう。

京大は25年前は時間が180分より短くて今の問題より簡単なので昔の問題からやっていくのがおすすめです。

 

過去問はその大学の先生が作ったものなので、この大学に来る人にはこの問題が解けて欲しいという問題集です。
そんな問題集を、実力試しに解いて終わりにするのはもったいないですよね。

実際ぼくは浪人の時に10月ぐらいからひたすらセンターの過去問と京大の過去問の25年分だけをやりこんで、早稲田と慶應は落ちましたが京大は受かりました

総合的な学力としては低かったかもしれませんが、京大に対する学力は合格レベルだったわけです。

そんなの本当の学力じゃないと言われるかもしれませんが、本当の学力なんて試験ではかれるものでもないと思うし、本当の学力をつけたかったら大学に入ってから勉強すればいいと思うので、まずは合格を優先して過去問をやりこんでください。

使い方は標準レベルの過去問演習と同じように、過去問を問題集として使って◎〇△×法で復習しながら点数に直結させていきましょう。

 

まとめ

化学の効率的な勉強法は
  1. 坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかるシリーズでまずは理解する
  2. 世界一わかりやすい化学基礎・化学の特別講座で基本的な解法の習得
  3. 標準レベル過去問演習で基本的な解法の使い方を学ぶ
  4. 志望校の過去問演習をする
という流れが1番効率的です。
やれば確実に得点源になる化学をぜひやりこんでくださいね。
 
僕が京大に受かるまでに実際にした勉強の記録も参考にしてください。

 

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